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『マウンドで100%の力を出すために』長谷川滋利氏&浅野吉隆氏

今回スタッフの母校が甲子園に出場するため応援にいったところ、ブルペンで肩を作る投手が全力で球数を投げすぎなのではないかと感じ、元メジャーリーガー長谷川氏そしてGASA代表浅野氏に問いかけてみた。

ブルペンで全力で投げることで
本番のマウンドで最高のパフォーマンスが出せるのか?

長谷川氏は言う。

甲子園という晴れ舞台であれだけの歓声を受けるとブルペンで投げ始めてもアドレナリンが出るのか、目一杯の力で投球練習をしてしまう…と、しかも練習で150、200球投げているとブルペンで全力で投げ込まないと調子がでない気がするとも言う。

投球制限を100球以内でと言ってもブルペンで50〜70球全力で投げているのであればそれだけで150〜170球投げていることになる。ある程度ブルペンで投げる投球数も制限しなければならないのかもしれません。

本番のブルペンで少ない投球数で納得できる様、練習時から一球一球メンタルをセットし丁寧に投げる訓練をしていれば、全体的に投球数を減らすことも可能かと思います。

しかし、ある人は日本人がメジャー級になれたのは、たくさん球数を投げ緻密なコントロールが出来るようになったからだと言う。
長谷川氏も指先の感覚はバッティングの様に100球打って最後の何球かで感じを掴むと言うものではなく、たくさんのボールを投げる事で感覚がつかめるものだから反復練習が必要だという。

投げ方のフォームはタオルを振って身につけるのではなく、ボールをたくさん投げ指先の感覚と共にフォームを固める方がいいとも言う。それはトップレベルのでの話かもしれませんが…

事実、練習量、投球数の多い日本の野球レベルは高校までで考えるとアメリカの選手よりも上であると思われる。しかし、肩や肘が消耗品と言われている以上、投球数は考えなければいけない。


一般社団法人GASA浅野代表と長谷川顧問

浅野氏はそれに対して治療家としての意見。

今までの練習量でも、もしもっと自分の体を考え、コンディショニング、セルフケアをしっかりとした場合どうなるでしょうか。

毎日100球以上投げていた選手が週1で専門家に体を治してもらい、自分でもセルフケアを怠らず、投球数が多くなる試合前にもっと専門家に診てもらえる状態を作っていればどうなるのでしょうか。

マウンドで100%の力を出し切った選手も壊れず、選手生命やスポーツを楽しむことが出来る時間が長くなると思います。
もっと治療家と選手が近づきお互い信頼し向上できる関係を構築することを徹底し、スポーツをするなら治療家に体をリセットしてもらい、セルフケアで良い状態を維持することを当たり前のことと言った環境を作りたいと思います。

《浅野氏&長谷川氏プロフィール》

浅野吉隆氏
-Yoshitaka Asano- 一般社団法人グローバルアスリートサポート協会(GASA)代表

ロサンゼルス南カリフォルニア健康科学大学(Southern California University of Health Sciences)卒業後、米国公認カイロプラクター、カリフォルニア州公認鍼灸師を取得。
2009年、プロサッカーチーム[「ロサンゼルス・ギャラクシー」にてメディカル・スタッフとしてプロアスリートのサポートを開始。
2010年、カリフォルニア州アーバインにて自身のクリニック「浅野カイロプラクティック&鍼灸院」を開業。
2013年、元メジャーリーガー長谷川滋利氏の練習施設にて、長谷川氏並びにプロアスリートを目指す学生やアマチュア選手のケアを開始。
2015年、ファンクショナル・カッピング・メソッドを考案。
2017年、一般社団法人グローバルアスリートサポート協会(GASA)を設立。


長谷川滋利氏
-Shigetoshi Hasegawa- 一般社団法人グローバルアスリートサポート協会(GASA)顧問

1968年、兵庫県生まれ。東洋大姫路高校時代は甲子園に三度、出場した。立命館大学に入学し、投手として関西学生野球では四年で40勝。
ドラフト一位でオリックス・ブルーウェーブに入団し、一年目の1991年に12勝9敗1セーブで新人王に。1996年まで日本で57勝をマーク。
1997年1月にアナハイム・エンジェルスと契約。同年4月、村上雅則、野茂英雄に続き日本人投手三人目となるメジャー勝利を挙げる。
2002年にシアトル・マリナーズに移籍。2003年、オールスター・ゲームにも出場し、同年夏には連続29イニングを無失点に抑えて球団記録を更新。
メジャーリーグ通算517試合登板は日本人歴代一位。

次回は『甲子園で自分のチームが攻撃の時2アウトからベンチ横でウォーミングアップする選手がいるが、それは必要なのだろうか?』について話してもらいます。

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